パチ屋に行くくせに、パチ屋に行く人が嫌い
私はパチンコ中毒者である。
仕事が終わるとパチンコに行きたくてしょうがなくなる。
ここ数年の休日も予定がない日は必ずパチンコ店にせっせと足を運んでいる。
「赤い文字」「金色の文字」「豹柄」「てんとう虫柄」「激熱」「超」
日常生活でもこういうのを見るだけで胸がドキンとする。
高揚感でいっぱいになる。
そういう日の帰り道は決まってパチンコ店に行く。
私はパチンコが好きなのか。
いや、嫌いだ。
私はパチンコを心からやめたいと思っている。
そもそもパチンコ店に通う人たちが嫌いだ。
良い年齢をした大人が台を撫でたり、台に目をつぶって祈ったり、必死になってボタンやレバーを叩いてる姿を見るとなんだか悲しくなるし、気持ち悪くなる。
たばこの灰はあちらこちらに散乱させて、煙の行方を考える人なんてごくわずか。
飲んだ空き缶やペットボトルを放って台移動なんかは常識レベル。
中にはあろうことか台パン(台にパンチする)する人だっている。なんて低レベルな人間の集まりなんだろうと行くたび思っている。
私みたいな人間が一番悪いのかもしれない。信念が矛盾している。
そもそも私もパチンコ中毒者であり、多少の価値観は違っていても、同類である。
嘘もついたし、借金も作った。
自分が嫌いだ。
Q:こんなとき
開店からスロットを打っていて投資はすでに10万を打ち込んだ。まだ14時である。そんなときにレバーオンでフリーズ演出(1/65565)を引く。ほとんどの台ではその後は爆発必至の超激熱演出である。まさかの大逆転のチャンスが舞い込む。そんな直後に電話が入る。母が交通事故にあったという知らせ電話だった。 はたして迷わずに台を捨ててパチンコ屋を出ることが出来るだろうか。
...今の私はそんな簡単な答えにイエスという自信がないのである。
【脱パチ:4日目】
【借金:消費者金融:1200000円、クレジット:300000円】